私のボランティア活動
このページには、院長の個人的な考えに基づき歯科医院の名前で行っている活動と、院長個人の名前で行っている活動内容について書いています。
長い文章になりますし、残酷な写真も入っていますので、興味がない方は閉じられてください。
(タイトル、及び文中の「私」は院長の事です。)
NPO法人 動物実験の廃止を求める会(JAVA)
1.私がこの活動を始めた理由
そんな私達は毎日たくさんの医薬品・医療機器を使用します。それらの製品は、完成までにたくさんの動物実験を得て作られています。その間に奪う命の数は測り知れません。
しかし実際には、動物実験は必要ないと言われています。そもそも、動物のデータは人間には当てはまらないのです。
だからサリドマイドやタミフルのように、動物で安全と言われた薬で、人間に問題が起こるのです。
それだけではありません。
私達が日常使用する化粧品・洗剤・シャンプー、口にする食品添加物に至るまで、ありとあらゆる場面で動物実験が行われています。
さらに私個人で言うと、大学時代、必要とは思えない動物実験を沢山させられて、何匹ものかけがえのない命を奪ってきました。
アメリカ全ての医・歯・薬学部で動物実験が廃止になったのに対し、日本では慣習的に行われていると言わざるをえません。
医療従事者である私は、沢山の命の犠牲の上でこの職業に就く事ができ、そしてまた、犠牲の上で製造された医薬品のもとに仕事をさせていただいています。
その懺悔の気持ちを込めて始めたのが、動物実験反対の活動です。
2.JAVAという団体について
個人で動物実験反対の活動をしても、企業や大学相手に意見を通すことは難しいですが、団体として、一定数の意見をまとめる事で、大きな会社も動かす事が出来ます。
そこで私は、NPO法人に所属し、活動をする事にしました。
JAVAは1986年設立の非営利市民団体で、多くの成果を出している組織です。
例えば、2013年4月、大手化粧品メーカーの「資生堂」に、2016年1月には、大手醤油メーカーの「キッコーマン」に、動物実験の廃止を決断をさせました。
それぞれの業界を代表する大企業の決断に、他メーカーの追従も期待されます。
(コーセーやマンダムも実験廃止を決めました)
また、海外の動物保護団体と連携・協力して、動物実験のみならず、反毛皮運動や、野生動物の保護、殺処分ゼロの活動も行っています。
また、小・中・高校での動物実験は、子供の情操教育に悪影響を及ぼすだけでなく、犯罪の引き金にもなりえることから、「学校から解剖実習をなくそうキャンペーン」を行っており、賛同団体として、谷川歯科医院の名前もJAVAホームページに載せています。
『この地球上に生きているすべての生き物の命が、尊ばれ大切にされること』
を求めて活動している団体が、動物実験の廃止を求める会(JAVA)です。
詳しくはこちらをご覧ください。
JAVAホームページ http://www.java-animal.org/
3.動物実験の実情
動物実験の廃止を訴え、私達団体に所属するものだけが声を上げても力が足りず、沢山の皆さんの反対の声が必要になります。
そのためには動物実験の実情を知って頂かなければならず、パネル展を開いたり、こういう場所で個人的に情報を発信したりしています。
私も地元八代でパネル展を企画した事がありますが、協力が得られず(というよりも残酷な写真だと反対をされて)、実現できませんでした。
地道ではありますが、ブログや待合室の冊子等で、実情をお伝えしています。
ここではその一部をご紹介します。
4.動物実験の代わりに
私たちは長い間、「動物実験は医学の進歩のために必要だ」と思い込まされてきました。
しかし昨今、医師や科学者など専門家の間では、「動物実験によって得られたデータが、人間の病気の治療に誤った知識をもたらし、医学の進歩を遅らせている」と主張する声が高まってきており、専門的見地からも動物実験の過ちが指摘されています。
冒頭に書きましたが、動物のデータは人間に当てはまらないのです。
代わりに、欧米を中心に動物実験代替法の研究がすすんでいます。(日本では理解が得られていません)
例えば、
DVDや模型、死体解剖による学習、過去のデータやコンピューターを使った研究、
ロボットや人工皮膚、人工臓器、死亡後や手術後に提供された人の臓器を使った試験、
疫学(住民)調査、生検、など。
この地球上で人間は、圧倒的な強さで他の生命を支配しています。
しかし、人間以外の生き物もこの世界に生きており、その命の尊厳に違いはないはずです。
まして、人間の美白のため、育毛のため、若返りのために失われる命があってはならないのです。
EUでは、化粧品を作る時に動物実験を行ってはいけない法律が作られました。
日本ではいまだに…
シャンプーを目に注入されるウサギや口紅を食べさせられるマウス、シミやシワの研究のため、毛をそられた部分に2週間連続で紫外線を当てられるモルモットが実験室にいます。
代わりの方法があること、その方法でEU諸国は化粧品を作っていること、それでも命を犠牲にしながら商品を作り続ける企業が日本に多数ある事、が悲しい真実です。
5.動物達のために今日から出来る事
・動物実験の実情を知ること
・その知識を周りに広げること
・動物実験を行っている会社のものを買わないこと
・動物を苦しめている会社に抗議すること
・動物実験を行っていない会社のものを買うこと
・ライフスタイルを見直すこと
人間だけが幸せになるのは間違ってる、動物を犠牲にしたくない、という動きが広がれば、痛み、苦しみ、恐怖だけを味わって死んでいく命はなくなります。
まずは、知ることから…、伝えることから始めてみませんか?
谷川歯科で販売していますJAVA作成のコスメガイド。
動物実験を行っていない、全ての化粧品会社が載っています。化粧品を買う時の参考になります。また、実験を行っている会社の実名とその連絡先も載っていますので、抗議の声を上げて頂く際に参考になります。化粧品と言っても、女性のみが使用するとは限りません。シャンプーやせっけん、洗剤やシェービングクリームなど、老若男女お世話になる商品です。
皆さんが毎日使うあの商品、せめて動物実験をしていないメーカーのものを購入しませんか?
一冊400円です。売り上げは全額動物達の為に使われます。
保健所での殺処分ゼロを目指す活動
1.殺処分の現状
私には、生まれた時からそばにいつも犬がおり、今飼っている犬は3代目になります。
家族同様ですし、知能が高く感情の豊かな犬は、人間の3歳や5歳とも変わらないと言われています。
そんな犬を「吠えるから」「引っ越し先が飼えないから」「離婚したから」「犬が病気したから」などという理由で
保健所に持ち込んだり、野山や公園に捨てられて保護されたりする数、なんと年間32万頭。。。
保健所に保護された犬は、一定期間を過ぎると殺処分されます。
一部の、病気を持っておらず人を攻撃しない犬だけは、譲渡対象になり、少しだけ保管期間が延びますが、平均2週間程度待っても里親が現れない場合はやはり殺処分です。
その数全国で28万頭。
殺処分は安楽死ではなく、狭い部屋に二酸化炭素を充満させて窒息死させる残酷なものです。
死ぬまでに数分から数十分かかる事もあります。
その間、息苦しさにもがいて苦しんで死んでいくのです。
飼い主の持ち込みによる場合、保健所ではその事実をお話されますが、それでも、大事な家族を置いていく飼い主が後を絶たないのです。理由は冒頭に書いた自分勝手なものです。
写真は、保健所で、二度と来る事のない飼い主を寂しく待つ犬達です。
上の子は下半身不随で、下の子は足にケガをしています。
治療にお金がかかるから?面倒をみるのが大変だから?飼い主はこの子達を捨てました。
2.殺処分を防ぐには
一. 一時の感情だけで、安易に動物を飼おうとしないこと
二. 動物を飼うときは、ペットショップではなく保健所やブリーダーから飼うこと
三. 終生面倒をみること
四. 事情があって飼えなくなったときは、次の飼い主を自分で見つけること
五. 保健所で保護されている動物に里親をみつけてあげる手伝いをすること
六. ペットショップでの生体販売に反対すること
3.レスキューさくら会
上の項目「五」の、保健所の動物に里親を見つける活動をしているボランティア団体がレスキューさくら会さんです。
頻繁に保健所に通い、ノミだらけの犬猫を洗い、散歩をさせ、飼い主が見つかりやすいように努力されます。
病気を持っている場合、治療を受けさせる事もあります。
「今日が殺処分」というその日までに飼い主が見つからなかったら、一時的に引き取り、飼い主が見つかるまでの間、自宅で養ってくださる場合さえあります。
その全てをボランティアでされており、えさ代やシャンプー代、治療代は寄付で賄われますが、とても十分ではありませんし、交通費などは自費です。
そんなさくら会さんの活動を私は、物資や資金の援助という形で支援しています。
歯科医院で大量に使用するタオルも、月日がたてばボロボロになってきますので、それをシャンプー後の体拭きに使ってもらうようにストックしておき、まとまったら送ります。その他、その時々に必要な餌や物資を聞いて、買ってきて送ります。
熊本地震の際も、さくら会の皆さんは、ペットを連れて避難された方々のもとへ出向き、ペット関連の物資を届けたり、飼い主さん達のフォローに奔走されました。その時は谷川歯科から、ペットシーツとペットフードをお渡ししました。
また、避難所では口腔状態が不衛生な方が増えているとお聞きし、ペットグッズを届ける際に、口腔ケア用品を、在庫があるだけお渡ししました。
4.ペットショップでの生態販売にNO
項目2でペットショップについて触れましたが、生体販売をするペットショップが諸悪の根源です。
動物は生後3カ月は、母親の母乳を飲む事で免疫をつけ、兄弟と過ごす事で社会性を身に付けます。
しかし、ペットショップでは、ヨチヨチ歩きの小さい生体の方が高値でよく売れるので、生後1カ月を過ぎた程度でショーウィンドウに陳列するのです。
見た目も可愛いため、おもちゃを買う感覚で、生き物を買ってしまう人が増えます。
しかし、早いうちに母親や兄弟と離された動物は、体が弱かったり、吠えたり噛んだりする事も多く、それが結果として、ペットを捨てる事に繋がりかねません。
また、ペットショップの裏には悪徳ブリーダー(繁殖家)の存在があります。
お金をかけずにお金を稼ぐためには、1匹のメスに生涯にわたり何度も何度も何度も出産させます。
散歩や手入れはしてやらず、一生を狭い檻で過ごさせ、病気になれば捨てたり保健所に持ち込みます。
また、ペットの人気は移り変わるので、売れなくなった種は、やはり放棄します。
ペットショップのショーウィンドウで遊ぶ可愛いペットの親たちは過酷な環境にいるのです。
もちろん、ちゃんとしたブリーダーさんもいます。
その多くはペットショップに納入せず、個人からの需要に応じて交配や出産をさせています。
動物を飼おうと思われたら、迷わずそういう方から買ってください。
また、保健所を訪ねてみれば、殺処分を待っている犬猫の中に、家族になれそうな子がいるかもしれません。
ペットショップで売られている可愛い犬たちの親は、このような環境にいるのです。